製品情報 products

臨床検査機器

総合ラインナップへ戻る

多項目自動血球分析装置
XN-1000

多項目自動血球分析装置 XN-1000

XNシリーズのClinical Value
独自の測定法を新たな専用試薬により詳細な臨床検査データを提供します。

XNシリーズは「モジュラーコンセプト」により、各ユニットの機能を統一。
選択の幅を広げ、フレキシブルに最適な検査環境の構築を実現します。

  • 省スペース
  • 経済性
  • 高速処理
  • 搬送対応
  • ネットワーク保守

特長

XNシリーズでは、独自の測定法と新たな専用試薬を使用し、血球計数、白血球分類、網赤血球の測定など、血中有形成分の計数・分類を行います。少量の検体からでも、詳細でクリアなスキャッタグラムを得ることができ、低値白血球や低値血小板の有用な情報を提供します。

より正確な白血球測定を実現

WNRチャンネルでは、好塩基球以外の白血球、好塩基球、有核赤血球を分別して計測します。また、デブリス*の影響を低減し、計測の精度を高めました。血球計測時には自動的に有核赤血球を測定しており、正確な白血球測定が可能です。
*溶血処理後の赤血球や血小板など

低値白血球、低値血小板を正確に測定

クリアな分画と正確な分別の実現により、WNRチャンネルおよびWDFチャンネルでは低値白血球を測定することが可能です。また、PLT-Fチャンネルでは低値の血小板数を正確に測定します。

異常細胞を高感度に検知

WPCチャンネルでは、おもに骨髄芽球などの幼若細胞やリンパ球系の異常細胞を高感度に検知します。幼若/異常細胞および成熟白血球の各集団がスキャッタグラムに表示されます。

専用モードにより体液の測定が可能

脳髄液、腹水、胸水、滑液などの体液を解析します。特別な前処理を必要とせず、体液中の白血球(WBC-BF)、単核球、多形核球、赤血球(RBC-BF)の測定が可能です。

従来の精度管理に加え、専用キャリブレータにより正確な検査データを提供

コントロール血液や通常検体を使った精度管理により、日常的に装置や試薬の性能を監視できることに加え、専用キャリブレータを用いた校正サービス(SCSパック)を実施することで、より正確な検査データを提供します。

その他、XNシリーズがお届けするベネフィット

・検査室の省スペース化に貢献
・濃縮試薬の採用で保管スペース縮小と廃棄物料低減 etc.

確立された3つの測定原理

Flow Cytometry

半導体レーザーを使用したフローサイトメトリー法の測定原理

半導体レーザーを使用したフローサイトメトリー法では、細胞に633nmのレーザーを照射して得られる前方散乱光(FSC)、側方散乱光(SSC)、側方蛍光(SFL)の信号を用いて、細胞をカウント・分類しています。 2種類の散乱光(FSC、SSC)は、細胞表面構造、粒子形状、核形態、屈折率および反射率などを反映し、一般的には、FSCは細胞が大きくなるほど、SSCは細胞内部構造が複雑になるほど信号が大きくなります。また、側方蛍光は主に核酸や細胞小器官の種類と多寡を反映しています。これら3つの信号からデジタル技術やアルゴリズムを駆使して、白血球、有核赤血球、網赤血球、血小板の分類・カウントおよび異常細胞や幼若細胞を検出しています。

Sheath Flow DC

シースフローDC検出法の測定原理 RBC チャンネル

RBCチャンネルでは、シースフローDC(直流電流)検出法で赤血球数をカウントしています。ノズルの先端より希釈された試料が押し出され、血球はシース液に包まれてアパーチャ中央部の一定軌道を通過します。一つ一つの血球がアパーチャの中央部を通過するため、血球の容積情報を正確に計測します。またデジタル波形処理技術の革新により、細胞の信号だけを鋭敏に捕らえます。体腔液検体測定例(BFモード)では、全血モードの約3倍の粒子数をカウントしています。

SLS-Hemoglobin

SLS-ヘモグロビン法の測定原理 HGB チャンネル

SLS-ヘモグロビン法は、Sodium Lauryl Sulfate(SLS)を使用したヘモグロビン濃度測定法です。SLS-ヘモグロビン法の反応機序は以下のように考えられています。

第1段階(SLSと赤血球膜との溶血反応)

SLSは赤血球膜に主としてイオン結合、副として疎水結合により吸着結合を起こします。同時に、吸着結合は赤血球膜のリン脂質の可溶化をもたらし、その結果、膜蛋白構造に変化を与えることにより、赤血球内部からヘモグロビンが流出すると推察されます(溶血)。

第2段階(SLSによるグロビンの立体構造変化)

溶血と同時に遊離したヘモグロビンは、SLSの疎水基とグロビンの結合作用により、立体構造に変化を受けるものと考えられます。

第3段階(酸素によるヘム鉄の酸化)

グロビンの立体構造変化と同時に、2価であるヘム鉄は、ヘム鉄と結合している酸素や溶存酸素によって容易に3価になります。

第4段階(SLSの配位)

3価のヘム鉄にSLSの親水基が配位し、安定したSLS-ヘモグロビンが形成されます。SULFOLYSERを使用した場合、ここまでの反応は10秒以内に完了することが確認されています。

SLS-ヘモグロビンは、波長535nmに最大ピーク、560nmにショルダーピークを持つ吸収曲線を示します。装置内では、波長555nmの光を照射し、その吸光度を測定しています。

さらに進化した試薬と解析プログラム

WNR チャンネル

WNR チャンネル

試 薬 ライザセルWNR、フルオロセルWNR

WNRチャンネルでは、白血球のカウント、好塩基球および有核赤血球の分類・カウントをします。ライザセルWNR中の界面活性剤の作用により、赤血球を溶血させるとともに、白血球の細胞膜を透過します。各白血球は細胞特性により外形や内部構造がそれぞれ変化します。この形態的差異を前方散乱光(FSC)で捕らえることにより、好塩基球とそれ以外の白血球と区別してカウントします。フルオロセルWNRは白血球および有核赤血球の核酸や細胞小器官を蛍光染色します。白血球はライザセルWNR中において有核赤血球より染色部位が保持される傾向にあり、有核赤血球よりも蛍光強度が強くなります。この蛍光量の差異により有核赤血球とその他の白血球を区別してカウントします。

WDF Channel

WDF チャンネル

試 薬 ライザセルWDF、フルオロセルWDF

WDFチャンネルでは、好中球、リンパ球、単球および好酸球の分類・カウントと幼若白血球および異型リンパ球などの異常細胞を検出します。ライザセルWDF中の界面活性剤により赤血球および血小板を溶血、溶解させ、また白血球の細胞膜を透過します。各白血球はその特徴により細胞形態が変化し、その差異を側方散乱光で区別します。その後、フルオロセルWDF中の蛍光色素が細胞内に入り、核酸および細胞小器官を染色します。核酸および細胞小器官の種類と多寡により各白血球の蛍光強度に差が生じます。各白血球のもつ散乱光と蛍光の差異を独自のアルゴリズムでクラスター解析することで、さまざまな細胞のカウント、分類および異常細胞のフラッギングを行うことができます。

WPC Channel

WPC チャンネル

試 薬 ライザセルWPC、フルオロセルWPC

WPCチャンネルでは、芽球、リンパ球系の異常細胞を検出します。ライザセルWPC中の界面活性剤により赤血球および血小板を溶血、溶解させ、また白血球の細胞膜を透過します。その後、フルオロセルWPC中の蛍光色素が細胞内に入り核酸などを染色し、白血球および異常細胞集団を検出します。芽球やリンパ球系の異常細胞は、疾患や症例によって様々な性質を持っており、ライザセルWPC中の界面活性剤や、フルオロセルWPC中の蛍光色素に対する反応において、形態変化や染色性など正常細胞とは違ったさまざまな差異が生じます。この反応性の違いは、散乱光強度や蛍光強度に反映され、独自のアルゴリズムにより異常細胞やその集団を検知します。

※XN-20のみ

RET Channel

RET チャンネル

試 薬 セルパックDFL、フルオロセルRET

RETチャンネルでは、フルオロセルRET中の蛍光色素がセルパックDFLで処理された網赤血球および白血球の核酸などを蛍光染色し、これらの細胞と成熟赤血球を蛍光強度の違いにより分類しています。

※XN-10はオプション

PLT-F Channel

PLT-F チャンネル

試 薬 セルパックDFL、フルオロセルPLT

PLT-Fチャンネルでは、フルオロセルPLT中の蛍光色素がセルパックDFLで処理された血小板を染色し、カウントしています。また、蛍光強度の強い領域をIPF(Immature platelet fraction)として分画します。前方散乱光と蛍光強度の違いにより、血小板とそれ以外の血球を明確に区別します。

※オプション

BF Mode

体腔液検体測定例(BFモード)

試 薬 ライザセルWDF、フルオロセルWDF

WDFチャンネルでは、白血球数のカウントと白血球を単核球(MN)、多形核球(PMN)に分類します。ライザセルWDF中の界面活性剤により赤血球を溶血、溶解させ、また白血球の細胞膜を透過します。その後、フルオロセルWDF中の蛍光色素が細胞内に入り、核酸および細胞小器官を染色します。血球以外の細胞(中皮細胞や上皮由来の腫瘍細胞などの異常細胞)も同様に染色されます。各細胞のもつ散乱光と蛍光の差異を独自のアルゴリズムで解析することで、白血球数のカウント、分類および異常細胞の検出を行うことができます。BFモードでは、全血モードの約10倍の粒子数をカウントしています。

※オプション

測定精度のさらなる向上

WBC

低値白血球測定精度の向上

低値白血球モードにより低値白血球検査の精度が向上しました。従来、自動分析装置では困難であった低値白血球での好中球数報告が可能となり、化学療法および移植後の生着のモニタリングに活用いただけます。目視分類の作業工数の低減にもつながり、迅速で正確な検査結果をご提供します。

PLT

低値PLT測定精度の向上

PLT-Fチャンネルにより低値血小板検査の精度が向上しました。造血幹細胞移植後のPLT回復時など細胞療法の管理における低値血小板モニタリングや、血小板輸血において、低値領域でも信頼性の高い結果をご提供します。

サービス&サポート

エクセレントモデル「XNシリーズ」のサービス&サポートで
安心・安全な医療環境の構築をサポート

人々が安心して医療を受けられるように、そして、シスメックス製品を安心してご使用いただくために。私たちは、最高の「安心」をお届けすることを目指して、常にお客様の視点に立った迅速で正確なサービス&サポートを提供し続けます。

分析装置の遠隔監視で故障を予知して迅速なサポートを実施する「予防保守」や、独自のネットワークを活用したリモート支援。また、長年の実績を誇る外部精度管理システムや、測定標準物質を用いた校正サービスにより、確かな検査をご提供するなど、一般的なサービス活動の枠を超えた新たな価値の提供で、安心・安全な医療環境の構築をサポートします。

Proactive Service

プロアクティブサービスでいつも安心して検査が可能
分析装置を遠隔監視、故障を予知して迅速サポートを提供

圧力系、電気系、流体系の部品をセンサで遠隔監視します。日々得られたデータをもとに分析・解析を行い、装置の故障を予知し、プロアクティブサービスを提供します。

装置ログをリアルタイムに取得してトラブルを予防

分析装置の動作情報(ログ)をリアルタイムにシスメックスへ自動転送します。
ログを解析することで情報の異常を常にモニターし、故障発生の予防をするとともに、異常が発生した場合は、迅速なサポートを実施します。

装置の動作回数に基づく定期部品交換

装置の使用頻度に応じて、必要な時に効果的に部品を交換することで装置のコンディションを維持します。

SNCS & SCS Service

外部精度管理システムと校正サービスでダブルの安心を提供

ネットワークを活用したリアルタイム外部精度管理-SNCS

SNCS※では、精度管理用試料の測定データをSNCSサーバに自動送信することで、お客様の日内・日次データを最新の基準統計データと比較し、リアルタイムで異常判定します。異常が発生した場合は、弊社のカスタマーサポートセンターより、お客様にご連絡いたします。また、異常内容は、Web画面上でも確認することが可能です。

※SNCS : Sysmex Network Communication Systems--別途契約が必要です。

トレーサビリティの確保--SCSパック

測定標準物質(XN CAL)を用いた技術員による校正サービスおよび「校正証明書」の発行を含むパック商品です。

関連商品

仕様

測定項目 WBC、RBC、HGB、HCT、MCV、MCH、MCHC、PLT、RDW-SD、RDW-CV、PDW、MPV、P-LCR、PCT、NRBC#、NRBC%、NEUT#、LYMPH#、MONO#、EO#、BASO#、NEUT%、LYMPH%、MONO%、EO%、BASO%、RET%*、RET#*、IRF*、LFR*、MFR*、HFR*、RET-He*、WBC-BF*、RBC-BF*、MN#*、PMN#*、MN%*、PMN%*

*必要な測定項目を選択できます。

処理能力 XN-1000最大 100 検体/時間
吸引検体量
XN-10/20
全血モード: 88μL
希釈モード: 70μL( 希釈するために必要な血液量は20μLです。)
記憶検体数
記憶検体
:100,000件*
患者情報
:10,000件
測定登録
:2,000件
精度管理ファイル
:99ファイル/測定モジュール
( 300プロット/ファイル)
試薬交換履歴
:5,000件
保守履歴
:5,000件
レーザークラス分類 クラスI( IEC60825-1)

諸元

  幅×高さ×奥行き
( mm )基本構成のみ
重量( kg )
基本構成のみ
電源 消費電力
XN-1000
本体(サンプラ部、PCラック、専用台車含む)
1107×1496×935 約173 測定部(XN-10, XN-20)
AC100~240V (50/60Hz)
サンプラ部 (SA-10)
AC100~240V (50/60Hz)
測定部(XN-10, XN-20)
270VA以下
サンプラ部 (SA-10)
110VA以下
空圧源 280×400×355 約17 AC100~117V (50/60Hz) 230/280VA以下 (50/60Hz)
データ
処理装置
本体 365×98×426 約7.6 AC100V (50/60Hz) 200VA以下
キーボード 454×42×173 約0.9
LCD 510×401×170 約4.5 AC100V (50/60Hz) 50VA以下

医療機器製造販売届出番号

28B2X10007000082

※外観・仕様については改良のため予告なしに変更することがあります。
※このページの商品情報は、日本国内販売向けのもので、その他の地域については異なる場合があります。

展示会情報

    PAGETOP