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Th2ケモカイン・TARCキット「HISCL™TARC試薬」
1.アトピー性皮膚炎の重症度評価の補助
参考基準範囲(2),(3)
小児 (6ヵ月以上12ヵ月未満) 1,367pg/mL未満
小児 (1歳以上2歳未満) 998pg/mL未満
小児 (2歳以上) 743pg/mL未満
成人 450pg/mL未満
基準範囲は様々な要因により変動することがありますので、あらかじめ各施設で設定することをお勧めいたします。
2.SARS-CoV-2陽性患者の重症化リスクの判定補助
カットオフ値(1),(4)
成人:95.0pg/mL
※SARS-CoV-2陽性患者において、重症(呼吸不全を伴う中等症II以上)化する患者のTARC濃度は、発症初期からカットオフ値以下の値を示すことが確認されています(1)。
▶判定上の注意
<SARS-CoV-2陽性患者の重症化リスクの判定補助>
(1)本品はSARS-CoV-2陽性患者の重症化リスクの判定補助を目的としているため、重症化後には使用しないでください。なお、重症化する患者でもカットオフ値以下であったTARC濃度が病態経過に応じて上昇する症例があるため、SARS-CoV-2陽性患者の重症化リスクの判定補助には、他の関連検査及び臨床症状等も含めて総合的に判断してください。
<使用目的共通>
(2)免疫反応においては、一般的に非特異反応により異常高値となる場合があることが知られていますので、測定結果に基づく診断は他の関連検査及び臨床症状等により総合的に判断してください。
非特異反応の原因としては、各種の自己抗体、不溶物(特にフィブリン)及び自然抗体などが考えられます。
(3)測定結果が測定範囲上限を超えた検体は、別売のHISCL検体希釈液(1%BSAを含むトリエタノールアミン緩衝液、pH7.5)を用いて希釈し、再検査してください。また検体を希釈する場合は正しく希釈してください。
主要文献
(1)製造販売承認申請資料
(2)藤澤隆夫ほか:日本小児アレルギー学会誌,2005,19(5),744
(3)玉置邦彦ほか:日本皮膚科学会雑誌,2006,116(1),27
(4)Sugiyama M. et al.:Gene,2021,766,145145