シスメックス株式会社 臨床用製品のご案内

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製品・サービス

DetectAmp™ マルチ不活化液

遺伝子検査向け病原体不活化液
 13種類の病原体を約10分で不活化
 保管した病原体由来の核酸(DNAおよびRNA)を2~25℃で3日間安定的に保存可能
 鼻咽頭拭い液、鼻腔拭い液、唾液に対応

不活化能確認済み病原体(13種類)

[ウイルス]
● 新型コロナウイルス
● 感冒コロナウイルス
● アデノウイルス
● インフルエンザウイルス(A型・B型)
● 単純ヘルペスウイルス
 
[菌]
● インフルエンザ菌
● 肺炎レンサ球菌
● 緑膿菌
● 黄色ブドウ球菌
● 大腸菌
● 赤痢菌
[真菌]
● カンジタ属




 
 
※不活化能試験における使用株
アデノウイルス:Adenoid75株、感冒コロナウイルス:229E株、単純ヘルペスウイルス:HF株、 大腸菌:K12株
その他の病原体における使用株は不活化能試験【試験結果詳細】をご覧ください。

不活化能試験結果(新型コロナウイルス)

検体を本品により保存した場合のウイルス(SARS-CoV-2)不活化能を評価した結果、コントロールでは感染価が維持されていたのに対し、本品では検出されずSARS-CoV-2が不活化されていることを確認しました※1
TCID50 : tissue culture infectious dose
細胞にウイルスを接種することによって、その50%でCPE(細胞変性効果;ウイルス感染によって形状が変化した細胞)が観察されるウイルス量。
評価用試料:培養細胞株 SARS-CoV-2(kng 19-020株)

※1
:本検証は実臨床検体の検証結果ではなく、ウイルス株を使った模擬感染試験(細胞感染)による検証結果になります。
※2:本品のTCID50/mLは検出限界以下のためNot Detectedとした。

【試験結果詳細】
本試験結果の詳細、及び、他病原体における不活化試験結果は、下記URLより参照頂けます。

https://products.sysmex.co.jp/products/genetic/BR187160/scientific_tool_for_multi_inactivation_reagent.pdf
 

使用手順について

  鼻咽頭拭い液・鼻腔拭い液を用いる場合
  唾液を用いる場合
 唾液の採取は以下の3つの方法で行ってください。

注意点

  PCR測定について
 本品中に保存した検体を精製せずに測定した場合、本品に含まれる成分の影響でPCR反応が正常に行われなくなります。特に非精製系のPCRキットでは、本品に含まれるグアニジンの影響により反応阻害が生じる可能性があります。
 ご使用の核酸抽出キットとPCRキットで使用できるか予め確認してからご使用ください。