Scorpions
TM –ARMS法を応用したリアルタイムPCR法によるEGFR遺伝子のExon 18、19、20、21の4領域から計29の変異型を検出します。
- 薬事承認を得た体外診断用医薬品による検査(2011年11月薬事承認)
- 29種類の変異タイプの検出が可能
- EGFR変異検出の診断利用に関する特許許諾済み検査法
「上皮細胞成長因子受容体ターゲッティング治療に対するがんの応答性を決定する方法」特許第4350148号・特許第4468475号
分子標的薬による治療患者の選択に
がん細胞を増殖させる遺伝子かどうかを調べるコンパニオン診断薬と測定装置
がん治療に使用される抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響するため、ときには重い副作用を引き起こします。そこで副作用を少なくし、十分な治療効果が得られるように開発され、使用が広がっているのが分子標的薬です。
分子標的薬は、がん細胞の増殖などを引き起す特定のタンパク質分子だけを狙って作用します。がん細胞の増殖は遺伝子変異によって起こりますが、すべてのがん細胞に遺伝子の変異が起こるわけではありません。このため遺伝子変異がない場合は、効果を発揮することができません。そこで、分子標的薬による治療を開始する前には、患者さん一人ひとりのがん細胞に特定の遺伝子変異があるかないかを調べ、薬が有効かどうかを見極めることが必要です。
このために使われるのがコンパニオン診断薬です。シスメックスは、世界的な分子診断薬企業の株式会社キアゲンと販売提携し、非小細胞肺がんで「EGFR分子」の遺伝子変異を調べる体外診断薬<therascreen EGFR変異検出キットRGQ「キアゲン」>と、測定に使う検査装置を販売しています。また、医療機関向け研究用試薬として、さまざまな遺伝子変異を調べるキット製品も提供しています。