シスメックス株式会社 臨床用製品のご案内

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therascreen® EGFR 変異検出キット RGQ 「キアゲン」

関連製品

ロータージーン Q MDx 5plex HRM

ロータージーン Q MDx 5plex HRM リアルタイムPCR装置

遠心エアコントロール方式

高い温度性能で迅速かつ正確に結果を提供

リアルタイムPCR 装置“ロータージーンQ MDx 5plex HRM”は、画期的な“遠心エアコントロール方式”を採用することで優れたパフォーマンスを実現し、あらゆる臨床検査の解析法に対応します。

遠心エアコントロール方式による卓越した性能

遠心エアコントロール方式を採用したロータージーンQ MDx 5plex HRM は、市販されているこれまでのリアルタイムPCR 装置の中で精密性と機能性に富んでいます(図1)。遠心エアコントロール方式では、サンプルローターが常に遠心されていることにより、反応サンプル間の温度均一性を高く保持します(± 0.02℃)。また、全てのサンプルチューブが光源と検出器間の一定の光路上を通過し、サンプル間で光路長の差がないため、解析のために補正を行なう必要がありません。このような遠心エアコントロール方式では、従来のブロック型装置で問題とされたサンプル間のばらつきやエッジ効果を排除することができます。
ロータージーンQ MDx 5plex HRM の断面図
図1. ロータージーンQ MDx 5plex HRM の断面図
遠心エアコントロールによりエアチャンバー内の迅速な加熱/冷却を実現する。チューブは遠心により150ミリ秒ごとに励起/検出の光路を通過するため、高速なデータ収集が可能である。6種類のLED 光源は、6種類の異なる検出フィルターおよび高感度な光電子倍増管検出器(PMT)と組み合わせて使用できる。

遠心エアコントロール方式の特長

  • ウェル間の温度均一性が± 0.02℃以下
  • 均一な検出により、ROXのようなリファレンス色素が不要
  • 高速な加熱・冷却機構によるランニング時間の短縮
  • 高い感度と再現性

Rotor-Gene™ Q ソフトウェアの特長

  • フリーライセンスおよび個々のユーザー管理機能
  • 全ての結果ファイルにデジタル署名を追加可能
  • アッセイファイルへの変更を追跡するための監査証跡
  • 様々なレポートおよびエクスポート機能
  • バリデーションの際に有用な Raw Data のエクスポート機能

ロータージーン Q MDx 5plex HRMの性能仕様

蛍光検出用チャンネル

チャンネル 励起波長(nm) 検出波長(nm) 検出可能な蛍光色素の例
Green 470 ± 10 510 ± 5 FAMTM、SYBR® Green I、Fluorescein、EvaGreen、Alexa Fluor® 488
Yellow 530 ± 5 557 ± 5 JOETM、VIC©、HEX、TET、CAL FluorTM Gold 540、Yakima Yellow
Orange 585 ± 5 610 ± 5 ROXTM、CAL Fluor Red 610、Cy®3.5、Texas Red、Alexa Fluor 568
Red 625 ± 5 660 ± 10 Cy5、QuasarTM 670、LightCycler® Red640、Alexa Fluor 633
Crimson 680 ± 5 712 high pass Quasar 705、LightCycler Red705、Alexa Fluor 680
HRM 460 ± 20 510 ± 5 SYBR Green I、SYTO9、LC Green、LC Green Plus+、EvaGreen

仕様

サイズ(W x D x H) 370 x 420 x 286 mm、12.5 kg
温度性能 温度均一性:± 0.02℃
温度精度:± 0.5℃
温度分解能:± 0.02℃
温度制御範囲:35 ~ 99℃
温度平衡化時間:0 秒
光学システム 6つの独立チャンネル(460 ~ 680 nm 励起、510 ~ 750 nm 検出)
固定した光学経路、チャンネルごとに独立した強力な励起LED と検出フィルター
Gain(感度)のセッティング(感度コントロール)が可能な高感度光電子倍増管(PMT)
ダイナミックレンジ:1010(アッセイに依存)
ローター
およびウェル形状
0.1 ml Strip Tubes:0.1 ml x 72 ウェル、推奨反応容量20 ~ 50 μl
PCR チューブ0.2 ml:0.2 ml x 36 ウェル、推奨反応容量20 ~ 50 μl
電源 100 ~ 240 V AC、50/60 Hz;520 V(peak)

医療機器製造販売届出番号

13B2X10223000004

QIAcube connect

※本製品は非医療機器です。

QIAcube connect
© QIAGEN, all rights reserved

QIAGENサンプルテクノロジーを網羅した新しい自動核酸精製装置

QIAcube Connectは、広く使用されているQIAcubeの次世代モデルで、サンプル処理の自動化の新しい“かたち”です。QIAcubeで培った経験と実績をもとに、QIAcube Connectはボタンを押すだけで、広く研究室で利用されているQIAGENスピンカラムによる核酸抽出・精製操作を完全自動化で再現します。
 
QIAcube Connectは、新次元の実用性を提供するユーザーインターフェースを搭載しています。 研究者は内蔵タッチスクリーンにより、またQIAcube Connect Appがインストールされたタブレット(付属)を使って機器に接続することができます。そのためQIAcube Connectから離れている間も素早い応答時間とランをモニターすることができます。
 
QIAcube Connectの詳細はQIAGENのデモツール を参照してください。

QIAcube connectの特長:

3000以上のプロトコールで80以上のQIAGENキットを自動化
DNA、RNA、タンパク質サンプル処理を自動化
手作業による処理手順を排除
標準化された結果を提供
付属のタブレットで迅速に装置の状態をリモート管理

QIAcube Connectの原理

QIAcube Connectにはタブレットが付属しており、ランをリモート操作で準備できるほか、リアルタイムで運転状況を監視できる。

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QIAprep Miniのスタンダードな自動化プロセス

QIAcube Connectでは、QIAprep MiniキットなどのQIAGENスピンキットを使用する核酸やタンパク質の自動精製により、手動によるサンプル処理から解放される。QIAcube Connectによるサンプル処理は、手作業(溶解、結合、洗浄、溶出)と同じステップで行われます。化学的な精製条件やプロセスの変更は不要。
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QIAcube Connect UVライト

QIAcube Connect装置には内蔵型UVライトが付属しており、ワークテーブルの完全除染が可能で、サンプルのキャリーオーバーを防ぐことができる。
 
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QIAcube Connectワークテーブル

最大12のサンプル処理を可能にするQIAcube Connectワークテーブルには以下の機能が含まれる:装填が容易な3チップ/酵素ラック、サンプルチューブホルダー/シェーカー、試薬用ボトルラック、センサー搭載ロボットアーム、除染用UVライト
 
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UVライト照射後にはゲノムDNA(gDNA)はほぼ未検出

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QIAcube Connectタッチスクリーン

QIAcube Connectには大型の内蔵タッチスクリーンが装備されており、プロトコールの選択が簡単に行えるほか、画面上の指示に従ってワークテーブルのセットアップを行うことができ、使いやすさが格段に向上した
 
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QIAgility

※本製品は非医療機器です。

サンプル調製およびアッセイテクノロジーを完全自動化

QIAgilityTMは、Rotor-GeneTM Q 用のPCR アッセイなどのPCR セットアップの自動化を実現するコンパクトな卓上型装置です。高精度なQIAgility は、エンドポイントおよびリアルタイムPCR アッセイにおいて、サンプル間およびラボ間で再現性のある結果を実現します。PCR セットアップの自動化は、人為的ミスを起こしやすいマニュアルでのピペッティング操作を排除でき、迅速かつ確実な結果を実現します。
QIAgility

QIAgility の特長:

  • 様々なフォーマットに対応する PCRセットアップの自動化
  • 簡便で使いやすいソフトウェア
  • 標準化されたプロトコールによる実験操作の効率化
  • マニュアルのピペッティング操作を排除
  • QIAGENサンプル調製テクノロジーと最適な組み合わせ
QIAgility
QIAgility は使いやすいソフトを掲載したコンピューターで操作します。プログラムを選び、ワークテーブルをセットアップすると、PCR セットアップが自動的に行なわれます。セットアップ後は、そのまま解析に移行することができます。

高度なテクノロジーで高い精度

液面レベルを感知する“液面センサー”の搭載により、QIAgility は高精度で標準化されたピペッティングを実現します(表1 および図1)。液面センサーは、チップが液面に触れた時点でピペッティングヘッドが止まり、チップの外側に不要な液体が付着することによるキャリーオーバーを防ぎます。また、粘性が高い溶液の場合には、ピペッティング速度を低減させます。
段階希釈系列
図1. 高い再現性と精度を示す段階希釈系列
QIAgility で、ヒトゲノムDNA(0.6 ng ~ 30 ng)の2 倍希釈系列を作製した。これらの連続希釈液からIL1R2 をRotor-Gene Q とQuantiFastTM Probe PCR Kit を用いて増幅した(5 replicates)。増幅曲線(A)では、各2倍希釈間で1サイクルの差が精度良く得られた。また、直線性のある検量線(B)も得られ、精度および再現性の高さが示された。
容量(μl) 平均値(mg) S.D.(mg) CV(%)
1 0.99 0.06 5.64
2 2.03 0.05 2.20
5 5.02 0.03 0.56
10 9.99 0.02 0.24
20 19.97 0.04 0.22
50 49.99 0.05 0.10
100 100.84 0.14 0.14
150 150.79 0.25 0.17
200 198.82 0.26 0.13

表1. 卓越した精度
QIAgility で1、2、5、10、20、50、100、150、200 μl の水をピペッティングした(16 replicates)。ピペッティングした実際の容量は、重量によりすべて測定した(例;1 g = 1,000 μl)。平均値、標準偏差(S.D.)、変動係数(CV)を各容量で計算した。

QIAgility のソフトウェア画面
QIAgility のソフトウェア画面

直感的で分かりやすいソフトウェア

QIAgilityは比類ない正確性と再現性を実現するために、試薬キットごとに予め作製されたランニングファイルを使用することができます。また、ソフトウェアの画面上には、装置本体のワークステーションと同じレイアウトが表示されますので、直感的に簡単な操作で動作を行なうことができます。

仕様

サイズ 幅:55 cm(21.6 in.)
奥行き:63 cm(24.8 in.);ケーブル除く
高さ:45 cm(17.7 in.);フードを閉めた状態
重量 41 kg(90.2 lb.);標準的な設定
電源 100 ~ 240 V、250 VA、50 ~ 60 Hz、5 A fuse