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RAS遺伝子変異検出キット OncoBEAM™ RAS CRCキット

特長

血漿を用いたctDNAアッセイ

腫瘍形成の過程において、腫瘍細胞に遺伝子変異が生じることがあります。このような腫瘍細胞が死滅すると変異遺伝子の断片(Circulating tumor DNA:ctDNA)が血中に放出されます1~9)。これらのctDNAを特異性の高いマーカーとして利用することにより、腫瘍の特性を調べることができます10,11)。ctDNAアッセイでは、腫瘍に生じた遺伝子変異がどのような状態であるかをリアルタイムで知ることができます。また、Liquid biopsyは組織生検と比較して低侵襲であり、腫瘍組織の採取が困難な状況においても比較的簡便に実施できます。組織検体の採取には選択バイアスが伴いますが、Liquid biopsyは全身的なアプローチであるため、バイアスを気にすることなく腫瘍の遺伝子変異を把握することが可能です。

高感度測定が可能なデジタルPCR法

デジタルPCR法は、各DNA分子を液滴中に分画して増幅することで分画ごとに充分なS/N比を確保でき、かつ1分子ずつカウントするため、微量な変異型でも正確に計数することが可能な技術です12)

■ 臨床性能試験における有効性解析対象の288例のうち、本品を用いてRAS変異型と判定された124例におけるMAF(Mutant allele frequency)

血漿検体を測定すると検出された変異のうち約30%がMAF1%未満であった13)

引用文献

1)Delgado et al. Tumour Biol. 2013; 34: 983-986
2)Hashad et al. J Clin Lab Anal. 2012; 26: 467-472
3)No et al. Anticancer Res. 2012; 32: 3467-3471
4)Park et al. Oncol Lett. 2012; 3: 921-926
5)Salvianti et al. PLoS One. 2012; 7: e49843
6)Schwarzenbach et al. Clin Cancer Res. 2009; 15: 1032-1038
7)Schwarzenbach et al. Mol Biosyst. 2011; 7: 2848-2854
8)Schwarzenbach et al. Ann N Y Acad Sci. 2008; 1137: 190-196
9)Fleischhacker et al. Biochim Biophys Acta. 2007; 1775:181-232
10)Diaz et al. Nature. 2012; 486: 537-540
11)Misale et al. Nature. 2012; 486: 532-536
12)中村健一 臨床病理. 2016; 64(4): 400-406
13)Bando H, Kagawa Y, et al.Br J Cancer. 2019 ; 120(10): 982-986